接触

文学、本、映画、絵画の話をしようと思います。あとは日記ですね

コンビニのバイト

夢でね、バイト中にかずきくんが来たの。コンビニで働いていた昔の恋人が、デートの最中歩きながらそんなふうに話してくれた。

「かずきくんに会えてすごく嬉しかったけど、隣に知らないブサイクな子供が立ってて話しかけづらくて。しかも電気代の支払いとかからあげとか肉まんとか、めんどくさいものばっかり注文してきてね?それで…」と話を続ける彼女は、それに気づかないふりをしながら、膨らみつづける苛立ちと不安を、ちょうど眉間と額のあたりに溜めこんでいた。

比喩に富んだ夢だね。喉から絞り出した弱々しい声でとりあえず沈黙を埋めた僕は、彼女がいま無かったことにした違和感みたいなものを、2人のうちのどちらかがいずれ狂ったようにぶち壊すんだろうと思った。結果として、狂ったのは僕だった。あくまで結果として。